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境界線ギリギリに建築し、住環境破壊のガーラ・プレシャス東麻布不買運動
2017/10月

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2011年4月の東京都の世田谷区長選挙は保坂展人氏が当選した。この結果を踏まえて、記者が参加していた市民団体「新しいせたががやをめざす会」の活動を総括する。これは記者個人の見解である。
保坂氏の当選は反熊本哲之区政を掲げてきた市民団体「新しいせたががやをめざす会」にとって歓迎できる。保坂氏当選に対する「めざす会」の功績は反熊本哲之区政の論点の明確化である。熊本区政の本質が開発・土木予算偏重、福祉切り捨ての政治であると明らかにした。
熊本区政は財政難を理由に福祉切り捨てを正当化してきた。財政難を掲げると仕方ないと納得してしまう区民も出てくるが、一方で熊本区政は下北沢や二子玉川の再開発に莫大な税金を投入してきた。世田谷区の土木費は2000年から2008年までの累計額で2925億8千万円と東京23区で突出している(林田力「区長選挙候補予定者が市民集会で意見表明=東京・世田谷」PJニュース2011年4月13日)。
http://www.pjnews.net/news/794/20110413_1/
世田谷区長選挙に保坂展人氏が当選した最大の要因は保守の分裂である。自民党都連は、民主党会派に所属していた花輪智史・前都議を推薦した。一方で地元総支部は世田谷区議会議長であった川上和彦氏を擁立した。保坂氏の得票数83,983に対し、花輪氏78,444、川上氏60,340である。両氏の得票数を合わせれば保坂氏の得票数を優に上回る。ここからは仮に保守が候補者を一本化していたならば、保守候補が当選したと推測できる。
従って保坂氏の当選を敵失・漁夫の利とする分析も可能である。しかし、市民派は卑下する必要はない。保守が分裂するということ自体が保守政治の行き詰まりを示すものだからである。今回の保守候補の分裂が保守の余裕や驕りによるものではないことは、直前まで候補者が決まらなかったことから明らかである。
民主党都議であった花輪氏としては、民主党推薦での出馬が自然である。それが民主党を裏切り、石原慎太郎・都知事が肩入れするという不自然極まりない状態になった。不自然な方法に頼らざるを得ないくらい保守政治は追い詰められていた。そこには「めざす会」による反熊本区政の論点明確化が寄与したと自負してよい。
一方で「めざす会」は世田谷区長選挙に際し、自らの候補者を擁立することも、特定候補者を推薦することもしなかった。保坂氏当選という変革のダイナミズムに組織的に動くことはなかった。これは当初の期待とは大きく相違する。この点の評価は「めざす会」の根本に関わる問題で、評価が分かれるところである。
反熊本区政を掲げた「めざす会」であるが、反熊本区政という言葉は一意ではない。このために「めざす会」には二つのアプローチが可能である。
第一に反熊本区政の意味を曖昧なままにし、反熊本の一点で広く団結するアプローチである。様々な考えの人々から広範な支持を得るためには、逆に反熊本区政の意味が曖昧なままの方が好都合である。私の考える反熊本区政が唯一正当で、それと異なる意見は誤りであるという姿勢では運動は広がらない。
第二に反熊本区政の意味を明確化した上で選挙戦に臨むアプローチである。このアプローチを「めざす会」は採った。実際のところ、「めざす会」は候補者選びに全力投球したとも評価できない。それよりも会の政策の深化に努力していたきらいがある。それは主催集会「私たちがめざす世田谷区政」で区長選候補者の話よりも事務局「めざす会からの問題提起」に長時間を配分したことからも明らかである。
めざす会が第二のアプローチを採ることは当初から一貫していた姿勢である。会の母体となった「2011年世田谷区長選挙を闘う新たな会」発起人会では「初めに特定の候補者ありきではなく、地域のさまざまな課題から政策をつくり、その政策を支持する、実現する人を選びます。」と掲げていた(林田力「区長選に向け新たな会が始動=東京・世田谷」PJニュース2011年1月8日)。
http://www.pjnews.net/news/794/20110108_1/
但し、この点に対しては会員間で意識にギャップがあったことも事実である。反熊本区政で団結するとなれば第一のアプローチを連想することが一般的である。「めざす会」内部で会の政策にこだわって特定の候補者を否定する声が大きいことに不満を抱く会員がいることも否定できない。「予め配布した文書に小さい字で書いてあった」ことを根拠に押し通すならば悪徳業者と変わらない。
それでも「めざす会」が批判対象の熊本区政の本質を明確化したことには大きな意義があった。東京都知事選挙でも反石原が一つのキーワードになったが、反石原の具体的内容は多義的かつ曖昧で鋭い効果を発揮できなかった(「反石原慎太郎の多義性と曖昧性」PJニュース2011年5月10日)。
http://www.pjnews.net/news/794/20110509_5
熊本区政も石原都政も開発優先・福祉切り捨てという本質は同じである。区長就任時の熊本氏は2003年4月の初登庁で「石原都知事と連携を密にして区政の流れを変える」と挨拶している。記者が取消訴訟の原告になっている二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)も東京都と世田谷区の問題である。
保守系候補でも選挙戦では福祉の充実を公約に盛り込む傾向がある。たとえば川上氏は公約に「梅ヶ丘病院跡地を利用して、小児救急医療を含めた世田谷型医療、福祉の拠点を整備します」を掲げた(林田力「土建政治からの転換を目指す世田谷区長選・黒木実候補」PJニュース2011年2月28日)。
http://www.pjnews.net/news/794/20110225_5/
「めざす会」が開発優先・福祉切り捨てという熊本区政の本質を明確化したことが有権者の候補者選びに役立ったと考える。
http://www.hayariki.net/poli/setagaya.html
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林田力
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自己紹介:
東急不動産だまし売り裁判の被害経験を活かし、『東急不動産だまし売り裁判 こうして勝った』を執筆、インターネットメディアへの寄稿やマンション被害・住民運動を取材する。東急不動産だまし売り被害者として、林田力はマンション建設反対運動やゼロゼロ物件詐欺、追い出し屋被害に対しても強い共感をもって行動している。東京都世田谷区の二子玉川東地区再開発(二子玉川ライズ)の住民被害や反対住民運動を詳細に紹介し、「世田谷問題を精力的に取材されているネット・ジャーナリスト」と評される。マンションだまし売りやゼロゼロ物件詐欺など悪徳不動産業者の実態を明らかにすることで、消費者や住民の権利拡張に寄与している。
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